厚労省と協議を重ねる唯一の協会 インクメイク普及と模倣リスクに警鐘

インクメイクに関する当協会の考え方と取り組み

令和7年10月28日
一般社団法人国際タトゥーアーティスト協会
理事長 宮本 恵介

美容師による「インクメイク」普及と安全確保について

 当協会は、美容師免許保持者によるタトゥーメイク「インクメイク」の普及を推進し、設立から2年間で全国2,000名以上のセミナー参加者と、全国600名以上のインクメイクサービス提供者を輩出してきました。今後は6万人規模の育成を目指しています。

安心・安全のための取り組み

  • 美容師の専門知識と国家資格に基づく衛生基準を活用
  • 厚生労働省の見解を踏まえた運用と継続的な協議
  • 保健所からの照会にも責任を持って対応
  • 法令遵守・衛生管理・透明性ある説明責任を徹底
  • 行政機関との協議を重ね、厳正に策定した「インクメイク施術行為ガイドライン」を遵守

模倣サービスへの注意喚起

 近年、当協会のガイドラインを模倣し、誤解や誤信を招くおそれのある事業者が出現しています。しかし、これらの事業者は、行政機関との協議や行政対応の実績を有しておらず、衛生および安全基準の確保が不十分な場合があります。また、誤った理解や不正確な情報に基づく運用により、結果として医行為に該当するおそれのある施術を行ってしまうリスクも懸念されます。

 美容師の皆さまにおかれましては、こうした模倣的なサービスを選択することが、施術者ご自身の法的・衛生的リスクとなるだけでなく、ひいては国民の安心・安全を損なう可能性があるため、十分にご注意くださいますようお願い申し上げます。

 当協会は、インクメイク合格者が個別具体において行政対応が必要になった際には、責任を持って伴走いたします。

 以下に、より詳細な内容をまとめておりますので、ご確認ください。

目次

インクメイクに関する当協会の考え方と取り組み

— ご心配の皆さまへ
 私たちは、インクメイクを安心・安全にご提供するために、美容師免許保持者が関わる体制を採用しています。毛髪・眉毛・皮膚・衛生管理に関する専門知識と国家資格に基づく衛生基準を組み合わせることで、施術の質と安全性を一層高めることが目的です。

厚生労働省の見解を踏まえた運用をします

 当協会は、厚生労働省の見解・スタンスを十分に理解し、「個別具体で判断するものとする」という考え方を尊重しています。この前提のもと、私たちの運用方針についても一定のご理解をいただいており、自信をもってインクメイクの普及と適正運用に取り組んでいます。

 このため、当協会は、厚生労働省と丁寧かつ紳士的に意見交換を続けています。各地の保健所からの照会にも真摯に対応し、厚生労働省通知の趣旨を正しく理解したうえで、必要な確認・説明を行っています。 その結果、ご指導を受ける場合があっても、当協会が責任をもって対応し、厚生労働省とのやり取りの内容や根拠資料を共有することで、全ての保健所にご理解・ご納得をいただいています。

安心・安全に配慮した施術を行います

  • 法令・通知の遵守を最優先
  • 衛生・消毒・器具管理の標準化
  • 美容師の専門性による品質管理
  • 透明性のある説明責任と、迅速な行政対応
  • インクメイク施術行為ガイドラインの遵守

    今後も、各種関係機関との建設的な対話を続けながら、皆さまに安心して選んでいただけるインクメイクの提供に努めてまいります。

事業者さまへのサポート

 一部の地域では、所管の保健所が厚生労働省の令和5年度通知(医師免許を有しない者によるいわゆるアートメイクの取扱いについて)に基づき指導を行う事例があります。

 その際は、

  • 当協会が窓口となって事情を整理
  • 厚生労働省との協議内容や合意点を共有
  • 必要に応じて文書・運用手順の整備を支援する

 ことで、最終的にご理解・ご納得をいただいております。

ご不明点はいつでも当協会までお問い合わせください。

PDF「インクメイクに関する当協会の考え方と取り組み」

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